敵を味方にするには。。。

敵を味方に(03.08.19)

昭和31年の戦い
 先生が大阪に来られたとき最初に引かれた御書が、呵責謗法滅罪抄の「何(いか)なる世の乱れにも各各をば
法華経・十羅刹助け給へと湿れる木より火を出(いだ)し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」

(御書1132頁)であった。「強盛な祈り」と先生は言われた。
 そして「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」四条金吾殿御返事 1192頁)と教えてくださった。
どんな大変な戦いであろうと「強盛な祈り」「法華経の兵法」で道を切り開いていくことだ、と。


 もう一つその時に先生が教えてくださったことがある。
それは「激戦を制覇するには敵を味方にするしかない」ということである。
 激戦に勝つには、敵の中に味方をつくるしかない。以前から応援してくれている人を味方にするだけでは、
今までと同じ戦いしかできない。敵の心を変えて、敵を味方にしなければならない。
その時に何が大事かというと「選挙というのは、礼儀作法が大事なんだ」と教えてくださった。
 
 
 関西のある幹部がこう話してくれた。
「私たちは、その先生の指導をもとに、『戦いが厳しければ厳しいほど、どんな人のところにも7回は行け』
と言って戦ってきた」と。「それはどういうことですか」と聞いたら、
今まで敵だった人、味方をしてくれなかった人のところへ行っても、
最初から赤飯炊いて待っていたり、茶菓子を用意していたりするわけがない。

必ず断られる。嫌なことを言われる。 1回、2回、3回は断られるとハラをくくって行く。
 だいたいちょっと断られると、「ありゃあ共産党だよ!」と言って、「必ず現証を出してみせる」と。


そんなのでは敵を味方にすることはできない。
1回行って、2回行って、3回行って断られた。その時に、きちっと礼儀正しくする。
売り言葉に買い言葉になったり、後ろ手でドアをバンと閉めて帰って来ないこと。
どこまでも礼儀正しくお願いして帰ってくる。

 そして4回行って、5回行って……、そうすると相手の心は必ず「動執生疑」で変わり始める。
“自分の得にもならないのに、こうして一生懸命足を運んで、たいしたものだな。熱心だな。
何とかしてあげなきゃあいけないな。今度来たら何かしてあげなきゃいけない”

――相手がこう思い始めたころ行かなくなる。“もうありゃダメだ”と。


関西の幹部は次のように話している。
「だから私たちは『7回行け』と言っている。それを合言葉にしている。
1回行って、2回行って、3回行って断られる。4回行って、5回行って、
そして夫婦で活動家なら二人そろって、きちっとお願いに行く。
そうやって敵を味方にしなければ激戦を勝つことは出来ない」



 戦いに対するあくなき執念、そしてカベを破っていく勢い。
これが激戦を制していく上で本当に大事なのだなと、心から学ばせて頂いた。
現場には大変な数のポスター、パンフの配布、他にもいろいろと。
“だれが一体こんなこと考えてるんだ。ちょっと挨拶に来させろ”
などと思われた人もいるかも知れないが、勝つためには、何としても勝つための舞台を整えなくてはならない。
白兵戦の中でのせめぎ合いになった時、相手の心を掴んでくるためには、
まさしく「祈り」「執念」「勢い」が大事になってくる。



今、友好期間中にこの戦いをしていこう。特に”ウルトラシー”と呼ばれている人に対して。。。